健康診断で再検査と言われたら何をすればいい?対処法と流れを解説

生活習慣

健康診断で再検査と言われたら何をすればいい?対処法と流れを解説

はじめに

健康診断の結果票を開いて、「再検査」の文字が目に入った。そのとき、どんな気持ちになりましたか。

「大したことはないだろう」と思う人もいれば、「もしかして糖尿病?」と一気に不安になる人もいます。特に血糖値やHbA1cの数値が基準を外れていた場合、その心配はいっそう大きくなるものです。

再検査の通知は、珍しいことではありません。40代・50代では多くの方が一度は経験します。大切なのは、通知を受け取ったあと、何をするかです。

この記事では、再検査と言われたときに「まず何をすればいいか」を、流れに沿ってわかりやすく解説します。血糖値やHbA1cが気になり始めた方にも役立つ内容をまとめました。


再検査とはどういう意味か

健康診断の結果票に「再検査」と書かれていた場合、これは「もう一度、同じ検査をしてみてください」という意味です。

一方で「精密検査(要精査)」と書かれている場合は、「より詳しく調べる必要がある」という、一段階進んだ内容になります。

再検査と精密検査の違い

健康診断の数値は、一時的な要因でずれることがあります。前日の食事、疲労、採血のばらつきなどです。再検査は「一度確認させてください」という段階であり、必ずしも病気を意味するわけではありません。

精密検査は、異常の可能性があり、原因を深く調べる段階です。CTや内視鏡など、より専門的な検査になることもあります。

受け取った結果票には「A・B・C・D・E」などの判定区分が書かれています。機関によって表記は異なりますが、一般的には「C(要経過観察)」「D(要再検査・要治療)」などと示されます。自分の判定区分をまず確認してみましょう。


再検査を放置してはいけない理由

「来年の健診でまた確認すればいいや」と思う方は少なくありません。しかし、再検査の通知を放置することには、見えにくいリスクがあります。

健康診断で指摘される項目の多くは、自覚症状が現れにくいのが特徴です。血糖値が高い状態でも、初期のうちは体への影響をほとんど感じません。だからこそ「なんともないから大丈夫」と思いがちです。

しかし、自覚症状がないまま数値が悪化し続けるリスクがあります。血管や神経への負担も、気づかないうちに蓄積していくことがあります。

厚生労働省も、健康診断後のフォローアップの重要性を指摘しています。「受けっぱなし」にせず、結果に応じた次のアクションをとることが求められます。

早めに確認し、必要であれば生活習慣を見直すことが、将来の健康につながっていきます。


血糖値・HbA1cで再検査になる基準とは

血糖値やHbA1cに関する再検査の通知は、40代・50代の方に特に多く見られます。

血糖値の目安

空腹時血糖値(8〜10時間以上絶食後に測定)の一般的な目安は以下のとおりです。

  • 正常範囲:99mg/dL以下
  • 要注意(境界型):100〜125mg/dL
  • 糖尿病型:126mg/dL以上

ただし、1回の数値だけで診断されることはありません。複数回の測定や他の検査結果と合わせて、医師が総合的に判断します。

HbA1cの目安

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1〜2カ月の血糖値の平均的な状態を示す指標です。一時的な食事や体調の影響を受けにくく、血糖コントロールの状態を把握しやすい検査です。

  • 正常範囲:5.5%以下(施設により異なる)
  • 要注意:5.6〜6.4%
  • 糖尿病型:6.5%以上

HbA1cが5.6〜6.4%の範囲にある状態は「糖尿病予備群」と呼ばれることがあります。この段階は、生活習慣の見直しで改善できる可能性があるといわれています。


再検査の流れと対処法

再検査の通知を受けたら、次の流れで行動することをおすすめします。

1. 結果票をもう一度確認する

どの項目で基準を超えたのか、判定区分は何かを改めて確認しましょう。

2. 受診する診療科を選ぶ

血糖値やHbA1cが気になる場合は、内科・糖尿病内科・代謝内科が適しています。かかりつけ医がいる場合は、まず相談するのも良い方法です。

健康診断を受けた機関が再検査の窓口を案内している場合は、同じ場所で受けることもできます。

3. 早めに予約を入れる

通知を受けてから、1〜2カ月以内の受診が目安です。前回の健診結果票を持参すると、医師がスムーズに状況を把握できます。

4. 医師に相談しながら進める

再検査の結果に応じて、医師が次のステップを案内します。問題がなければ経過観察、必要であれば生活習慣の指導や治療につながります。


再検査前にできる生活習慣の見直し

受診の予約を入れたら、受診前の期間も大切にしましょう。

ただし、「検査前だけ急激に生活を変える」ことは避けてください。一時的な変化は、日頃の状態を正確に把握するうえで逆効果になることがあります。あくまで、無理のない範囲で日常を整えることを意識しましょう。

食事の見直し

食べる順番を変える

野菜・きのこ・海藻など食物繊維が豊富なものを先に食べると、食後の血糖値の急激な上昇を抑えやすくなります。「ベジファースト」と呼ばれる食べ方です。

白い炭水化物を減らす

白米・食パン・うどんなどの精製炭水化物は、血糖値を上げやすい傾向があります。全粒穀物やもち麦入りご飯への切り替えも、ひとつの選択肢です。

食べすぎ・飲みすぎを控える

お酒は食欲を増進させるうえ、肝臓への負担にもなります。再検査前は特に、節度ある飲酒を心がけましょう。

運動を日常に取り入れる

食後30分〜1時間の軽い運動(ウォーキングなど)は、食後血糖値の上昇を穏やかにする効果が期待されています。まずは1日10〜15分から始めてみましょう。

エレベーターを使わず階段を使う、一駅分歩くなど、日常の中に動く機会を増やすことも有効です。

睡眠とストレスを整える

睡眠不足やストレスが続くと、血糖値に影響するホルモンバランスが乱れやすくなります。7〜8時間の質の良い睡眠と、自分なりのストレス解消法を持つことが大切です。


コンビニ・外食でも実践できる対策

忙しい日々の中で毎食自炊することは、なかなか難しいものです。コンビニや外食でも、工夫次第で血糖値を意識した食事は可能です。

コンビニでの選び方

選びやすいもの

  • サラダチキン(高たんぱく・低糖質)
  • ゆで卵・チーズ(血糖値への影響が少ない)
  • 野菜スープ・みそ汁(食前に飲むと食後血糖値の上昇を抑えやすい)
  • もち麦入りおにぎり・雑穀米(食物繊維が多い)

控えたいもの

  • 菓子パン・ドーナツ(糖質と脂質が多い)
  • 甘い飲料(ジュース・スポーツドリンク)
  • カップ麺だけで済ませる食事(栄養バランスが偏りやすい)

外食での工夫

  • 丼より定食を選ぶ:ご飯・主菜・副菜がそろい、栄養バランスが取りやすい
  • サラダを先に注文する:ベジファーストを外食でも実践できる
  • ご飯を少なめにしてもらう:食べすぎを防げる
  • 揚げ物より焼き物・蒸し物を選ぶ:脂質のとりすぎを抑えられる

注意すべき症状と受診のポイント

再検査の通知を受けても、受診しないまま時間が過ぎてしまう方は一定数います。「忙しい」「怖い」「面倒」という気持ちは理解できます。

ただし、以下のような症状がある場合は、なるべく早めに受診してください。

  • 強い口の渇きや頻尿が続いている
  • 急激な体重減少がある
  • 強い疲れや倦怠感が続く
  • 視力が急に変化した

これらは、血糖値が急激に上昇しているサインとして知られています。「体調不良かな」と見過ごさず、医師に相談することをおすすめします。

また、「検査前だけ我慢しよう」「受診前に一時的に改善しよう」という考えは、正確な検査結果を出すうえで意味をなしません。日頃の生活習慣がそのまま数値に反映されます。


健康管理士ワンポイント

「再検査と言われたけど、体調は普通だから大丈夫かな」と思う方は多いです。

でも、健康診断の数値は、自覚症状より先に変化することがほとんどです。

体はとても我慢強いもので、かなりの負荷がかかってもすぐには声をあげません。数値の変化は、体からの「早めのサイン」です。

大切なのは「再検査=病気の宣告」ではないと理解したうえで、「確認する機会をもらえた」と前向きに受け止めること。早めに動けば、選択肢は広がります。

生活習慣の見直しは、小さなことからで大丈夫です。食べる順番を変える、食後に少し歩く。その積み重ねが、体の変化につながっていきます。


まとめ

健康診断で再検査の通知を受けたときは、以下の点を意識してみてください。

  • 再検査は「もう一度確認しましょう」という通知であり、必ずしも病気を意味しない
  • 血糖値・HbA1cが気になる場合は、内科や糖尿病内科で受診できる
  • 通知を受けてから1〜2カ月以内に受診するのが望ましい
  • 受診前から食事・運動・睡眠を整えておくことが役立つ
  • 自覚症状がなくても、数値は体の状態を正直に映している

再検査の通知を、生活習慣を見直すきっかけとして受け取ることが、長期的な健康につながります。一人で抱え込まず、かかりつけ医や専門の診療科に相談してみましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 再検査の通知を受けてから、どのくらいの期間内に受診すればいいですか?

緊急性がない場合は、1〜2カ月以内が目安です。ただし、強い口渇・頻尿・急激な体重減少・倦怠感などの症状がある場合は、早めに受診してください。

Q2. 再検査は、健康診断を受けた機関でなければいけませんか?

必ずしもそうではありません。かかりつけ医や内科・糖尿病内科など、受診しやすい医療機関で受けられます。前回の健診結果票を持参すると、医師がスムーズに状況を把握できます。

Q3. 血糖値が少し高めでも、症状がなければ問題ないですか?

症状がなくても、血糖値が高い状態が続くと、血管や神経に負担がかかることがあります。数値の変化は自覚症状より早く現れることが多いため、医師に相談することをおすすめします。

Q4. 再検査前に食事制限は必要ですか?

検査の種類によります。空腹時血糖の検査であれば、10〜12時間前から絶食が必要な場合があります。予約時に医療機関から指示がある場合は、その内容に従ってください。

Q5. HbA1cが6.0%でした。糖尿病ですか?

HbA1c 6.0%は「要注意」の範囲ですが、これだけで糖尿病と診断されることはありません。診断には、空腹時血糖値の測定や複数回の検査が必要です。まずは医師に相談してみてください。


よくある質問(追加)

Q. 血糖値を下げるには何から始めればよいですか?

A. 食事・運動・睡眠など生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

Q. HbA1cは毎日変化しますか?

A. HbA1cは過去1〜2か月程度の平均的な血糖状態を反映する指標です。

Q. 食物繊維は毎食摂った方が良いですか?

A. 毎食少しずつ取り入れると血糖値対策や腸内環境改善に役立つ可能性があります。

健康管理士ワンポイント

数値だけを見るのではなく、
毎日の食事・運動・睡眠をあわせて見直すことが、
長期的な健康維持につながります。

推奨参考文献

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット
  • 国立健康・栄養研究所

ご利用にあたって

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。
持病がある方や治療中の方は、必ず医師などの専門家へご相談ください。

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参考文献

  • 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」(令和6年度版)
  • 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
  • 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
  • 厚生労働省「e-ヘルスネット」血糖値・HbA1c関連ページ
  • 日本人間ドック学会「判定区分・基準範囲について」

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